鑑賞日和

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県庁の星  ~自分が変われるキッカケ~

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「県庁の星」~自分が変わるキッカケ~

 

いつもの様に決まった時間に起きて、いつもの制服に着替え、いつもの通勤路を行く

決まったルーテインで仕事をこなして、帰路につく・・・

 

私たちの生活や人生に、もっとも密接しているものは仕事

大半の人が、仕事に安定や安心を求めて食べていく為に仕事をしています。

 

今回は自分の地位の向上や安定を仕事に求める県庁のキャリア公務員があるキッカケで、変わっていく物語。

「県庁の星」のことについて、書いていきます。

 

もくじ

1、タイトル 評価

2、概要

3、登場人物

4、あらすじ

5、名シーン

6、感想 

7、この映画・・・こんな人にオススメ

 

 

1、「県庁の星」

評価:★★★★★

ジャンル:邦画 ヒューマンドラマ

 

2、概要

 桂 望実の小説の映画化作品

公開日:2006年2月25日

原作:桂望実

監督:西谷弘

脚本:佐藤信

撮影:山本英夫

音楽:松谷卓

上映時間:131分

 

キャスト:

織田裕二(野村聡) 柴咲コウ(二宮あき) 佐々木蔵之介(桜井圭太)

紺野まひる(篠崎貴子) 井川比佐志(清水寛治) 益岡徹(浅野卓夫)

酒井和歌子(小倉早百合) 石坂浩二(古賀等) ベンガル(来栖和好)

 

3、登場人物

野村聡

県庁商工労働部産業政策課係長

「政治は人の上に人を作り、人の下に人を作る」を信条に、プライドが高く、業務にそつがない上昇志向丸出しの県庁のキャリア公務員

県で行う一大プロジェクトの担当を任されており、篠崎建設社長令嬢と婚約中で近々結婚

順風満帆な人生を送っている

県が市民団体との軋轢を緩和する為の案として出した「民間人事交流企画」」により、民間事業のノウハウを学ぶべくスーパー満天堂に半年間の研修に出ることになった

研修終了後には、一大プロジェクトの参加が決まっている

 

二宮あき

スーパー「満天堂」のパート従業員でパートリーダー

16歳の頃から、満天堂で働いており誰よりも職場歴が長く皆からの信頼も厚い

両親は他界しており、弟とふたりで暮らしている

野村の教育係

役所から来た野村の事をあまり心よく思っていない

 

桜井圭太

野村の同期の県庁総務部人事課職員

国交省におじがいる

野村と一緒に、民間人事交流企画の研修に行く7人に選ばれペットショプへ研修に

 

篠崎貴子

篠崎建設の社長令嬢

野村と婚約中

 

清水寛治

スーパー「満天堂」の店長

「ことなかれ主義」で面倒な仕事は、部下にまかせっきり

なんとも頼りにならない店長

 

浅野卓夫

スーパー「満天堂」の副店長

頼りにならない店長を支える影の実力者

「長い物には巻かれろ主義」で、腰ぎんちゃく感はいなめない

 

小倉早百合

女知事

元女子アナで県の行政に関して、あまり発言をせず、ほとんど古賀県議会議長のいいなり状態

 

古賀等

県議会議長

県が行う総予算200億の一大プロジェクト(特別養護老人複合施設)の推進派

実情はこのプロジェクトに参加する者は、古賀議長の派閥の人間で固められており、議員も官僚も全員、親族は建設・納入業者といった公共事業の甘い汁を吸う企業の関係者で固められている

 

来栖和好

市民オンブズマン「開かれた行政を求める県民の会」代表

 

4、あらすじ

県庁に勤める野村聡は学生の頃から、成績は優秀で学年のトップ、県庁にもトップで入庁したキャリア公務員だ。

企画や書類を作るのは、得意で上司からも期待されている。

県が進める一大プロジェクトにも抜擢され、社長令嬢との結婚も決まってる順風満帆な人生を送っていた。

 

ところが・・・この一大プロジェクトに「待った!」をかけたのが市民団体「開かれた行政を求める県民の会」だった。

この市民団体の軋轢を緩和するために、企画された「民間人事交流研修」

この研修、便宜上では民間の知恵やノウハウを半年間の研修で得て、県政に活かすという目的で企画されたものだが・・・実際は民間に寄り添っているという姿勢を見せる為のイメージ対策だった・・・

 

この企画の7人の選ばれた精鋭は、民間で学んだ知恵を活かして一大プロジェクトに参加することが決まっている。

 

この企画に参加することの決まった野村は、意気揚々と研修先である地元のスーパー「天満堂」へと乗り込むのだった。

しかし、このスーパーの店員たちは仕事に対する意欲も低く、頼りない店長に店内は在庫の山で埋め尽くされている様な状態。

教育係として就いたのは、年下でしかもパートの女性。

与えられた仕事といえば、人も全然来ないような寝具売り場

プライドが高く、なにかこの民間人事交流研修で実績を残したい野村であったが・・・

 

 5、名シーン

 この映画は、後半に見どころが一杯あるのですが・・・

しいて一つ選ぶのならば・・・

 

民間交流研修で、人の気持ちを理解しようとするようになった野村が

一大プロジェクトの計画を可決する為の特別委員会で、プロジェクトの予算削減を提案するシーンです。

ここで野村はビルを建てる側の視点ではなく、施設を使う県民の立場として予算削減の提案をし、無理やり自分達の都合のいいように進める計画に一石を投じます。

議長は鼻で笑って一蹴するのですが・・・

いままで、議長のいいなりだった知事が議長を抑え、研修後に表情の変わった野村に「民間での研修は、何か収穫がありましたか?」と聞きます。

 

そこで野村はこう答えます。

「はい!一杯ありました!」

「素直に、あやまること 素直に、教わること そして、何かを成し遂げるためには仲間が必要だということ」

「そういう事をそこにいた一人のパートの女性から、僕は学びました」と・・・

 

「政治は人の上に人を作らず 人の下に人を作る」を信条にし、人の上に立つことばかりを求めていた男が・・・

人との交流を通して変化し「人と同じ目線たち 上も下もないんだ」とハッキリと言い切るシーンが一番の見所だと思います。

 

6、感想

この映画は私個人としては起承転結がよく出来ており、とても楽しめる映画でした。

伏線もいろいろあり、後半になって伏線回収があるので飽きもせず最後まで楽しめました。

最初は皆、意識も低くどこか他人任せなひとたちばかりなんですが・・・一人が意識を変えていくと周りの人達も、徐々に変化していき

最後には、チームになっている。

「たとえ気づくのが遅くても、そこから始めていけばいい」と野村も言っています。

 

この映画の鑑賞が、みなさんの何かの変化のキッカケになるかもしれません・・・

オススメの一本です。

 

余談ですが・・・

皆さんもきっと店長と一緒にグッジョブサイン(^^)bをしたくなると思いますよ(笑)

 

 7、この映画・・・こんな人にオススメ 

 

毎日同じことの繰り返しで、楽しみを感じないひと

なにか今の現状を変えたいと考えているひと

 

 

 

県庁の星

県庁の星

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video