「悪魔を見た」 ~決して晴れる事のない、男の哀歌~
「悪魔を見た」
~決して晴れる事のない、男の哀歌~
こんにちは!
今回の映画は、「悪魔を見た」
人間の中には、天使のような心と悪魔のような心があります・・・
この映画に出てくる殺人鬼は、悪魔そのもの ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
「お腹に赤ちゃんがいるから、殺さないでください」と懇願する女性に対して「なんで?」と聞くような鬼畜野郎です。(汗)
ですので、最初に言っておきます!
この映画・・・グロイもの、残酷なもの、後味の悪いものが苦手なひと、心臓の悪い方は、絶対に観ないでください!
だって、目を覆いたくなるシーンの目白押しなんですもの・・・
ただ、描写がリアルなだけ、現実の殺人鬼の危険性も、そして犯人への遺族の気持ちもよくわかる映画です。
それでは、「哀しい復讐者の物語」を書いていきます!
※ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤなひとは、視聴してから読んでいただくと幸せます。
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、登場人物
4、あらすじ
5、名シーン
6、感想
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
1、「悪魔を見た」
評価:★★★★★
ジャンル:サスペンス(サイコ/スリラー)
2、概要
2010年公開の韓国映画
公開日:2011年2月26日
監督:キム・ジウン
脚本:パク・フンジョン
撮影:イ・モゲ
音楽:モグ
上映時間:144分
キャスト:
オ・サナ(ジュヨン) チョン・グクァン(チャン)
チョン・ホジン(オ課長) キム・ユンソ(セヨン)
チェ・ムソン(テジュ)
3、登場人物
スヒョン:
国家情報院捜査官
連続殺人鬼に婚約者(ジュヨン)を殺され、「犯人にジュヨンが受けた苦しみの何倍もの苦しみを与える」と墓前で誓う。
ギョンチョル:
塾の送迎バスの運転手
若い女性ばかりを襲う、連続殺人鬼。
ジュヨン:
スヒョンの婚約者
お腹にスヒョンとの子供がいる。
雪の降る晩に、田舎道で車がパンクして立往生している所、送迎帰りのギョンチョルに見つかり殺される。
チャン:
ジュヨンの父親で、スヒョンの義理の父親。
30年以上重犯罪課の刑事であり、今は引退している。
娘を守れなかった後悔と懺悔の日々を送っている。
妻はすでにおらず、ジュヨンとセヨンという二人の娘がいる。
スヒョンに捜査資料を渡し手助けをする。
オ課長:
チャンの元後輩で、尊敬もしている。
重犯罪課課長で、先輩の娘を殺した犯人はギョンチョルと目星をつけ、ギョンチョルの行方を追っている。
セヨン:
ジュヨンの妹。
スヒョンのことを心配し、ほのかに想っている。
スヒョンの復讐を知り「なにをしても、もう姉は帰ってこない。復讐なんて、無意味なことはやめて!」と止めようとする。
テジュ:
ギョンチョルの殺人鬼仲間。
4、あらすじ
ある雪の降る夜、田舎道で車がパンクし立往生するという不幸に見舞われたジュヨン、レッカー車が来るの待っていると一人の中年男性が話かけてきた・・・
婚約者を見るも無残なバラバラ殺人という、殺され方で失った国家情報院捜査官のスヒョンは、亡き婚約者の墓前に「君が受けた苦しみの何倍もの苦しみを犯人に与える」と誓った。
捜査官の力を使い犯人を見つけたスヒョン・・・
犯人を瀕死の状態にし、小型マイク付きのGPS入りカプセルを飲ませる。
そこから、スヒョンの犯人を逃がしては襲い、逃がしては襲うという『復讐と言う名の狩り』が始まった・・・
5、名シーン(※ここから、ネタバレの一部を含みます)
この映画の名シーンは・・・
この映画のラストシーンでもあるシーン
壮絶な復讐劇を終えたスヒョンは、まだ朝も迎えない夜明け前の田舎道を独り静かに歩きます。
そして「自分の中に眠る悪魔」を見つけ涙します。
復讐しても、気持ちは晴れないし、ジュヨンは帰ってこない・・・
虚しさだけしか残らない、心ではわかっていても自分の心の中に眠る「悪魔」がそれを許さない。
そんな、自分の心の中の「悪魔」に気づき涙する。
決して晴れることのない男の悲哀を表したシーンです。
6、感想
この映画は、賛否が分かれる映画だと思います。
連続殺人犯の常軌を逸した行動にも、胃がもたれますし、復讐を終えたとしても全然スッキリしない後味の悪さしかありません( ;∀;)
主人公の行動に、腹を立てるひともいる事でしょう・・・
しかし、自分の大切なひとを無残のな殺され方で失ったひとに、殺した犯人が目の前にいる状態で「決して悪魔に、心を売ってはいけません」と天使のように話かけられますか?
もし殺人鬼に、家族を殺されて、犯人を捕まえる力があなたにあったのならば・・・
どうぞ、想像を働かして観てみてください。
私はこの映画が、とても印象に残る映画となりました。
イ・ビョンホンの終始悲哀に満ちている演技もさることながら、チェ・ミンシクの怪演「えっ?この人、ホントに人殺したことあるんじゃないの?」と思うほどです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
決して報われることのない、ひとりの男の復讐劇・・・
ぜひ、皆さんも鑑賞してみてください。
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
※最後にカップルでの視聴は、止めておいた方がいいかと思います。(後味が悪いので)