「ブレックファスト・クラブ」~若者たちの青春群像劇~
「ブレックファスト・クラブ」
~若者たちの青春群像劇~
こんにちは!
今回、ご紹介する映画は80年代の若手俳優の一団「ブラット・パック(小僧っ子集団)のメンバーが多数出演している「ブレックファスト・クラブ」をご紹介します。
だれもが、一度は通る青春時代・・・この時期じゃないと感じない親や先生、友達との関係性での悩みが浮き彫りになる映画です。
私ごとですが、私プロレス鑑賞が趣味でもあります。
そして、昨日の木村花選手の訃報に心を痛めている一人でもあります。。。
これからの活躍を期待されていた22歳の若き才能が、命を落としてしまった事
とても、ショックでとても残念でなりません・・・
SNSでの誹謗中傷に悩まされたいたそうですね。
花選手メディアでは、物怖じせず自分の意見を素直に発言する性格でしたが、素直で優しいから迷惑かけまいと人に打ち明けず、ひとりで抱え込んでいたんでしょうね・・・
今は人との関係性が希薄で、ネットを通じて世界中の色んな人と繋がれる時代、相手の顔が見れないからどれほどの傷を負わせたのかも、何を考えているのかもわからない時代です。
きっと書き込んだ人達も、「皆が書いてる」からとか「どうせわかんないし」とか「ちょとムシャクシャして」とか簡単な気持ちで書き込んだのでしょう・・・
結果は、どうなりましたか?
悲しい結果ですね。。。
ジョン・レノンも「想像してごらん?」と言っていましたね。
「三年A組~今から皆さんは、人質です~」の中で、菅田将暉演じる柊先生もネットの書き込みについて警鐘をならしていましたね。
この世の中、辺りを見渡せば映画や本、音楽で皆がそれぞれの経験をそれぞれに伝えようとしてくれています。
その自分が経験できないそれぞれの経験を鑑賞し、体験をしてどれが良いことでどれがいけないことなのかを一人一人が考え想像できる世界になったらいいなぁと切に思います。
故人のご冥福をお祈りいたします。
青春時代は、とても多感で大きな疑問や葛藤を抱える時期です。
悩みを打ち明け本心を語り合える相手を求める時期でも…
ネットが発達していない80年代、それぞれ生活環境も、交友する人達も考え方も違う青年たちが土曜日の補習授業に集まり話合いを通じて絆を深めるという今回の映画。
それでは、書いていきたいと思います。
※ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂ければ幸せます。
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、登場人物
4、あらすじ
5、名シーン
6、感想
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
1、「ブレックファーストクラブ」
評価:★★★☆☆
ジャンル:ヒューマンドラマ(青春)
2、概要
1985年公開のジョン・ヒューズ監督作のアメリカ合衆国青春映画。
ブラット・パックの代表作。
公開日:1986年5月3日
監督:ジョン・ヒューズ
脚本:ジョン・ヒューズ
撮影:トーマス・デル・ルース
音楽:キース・フォーシイ
上映時間:97分
キャスト:
エミリオ・エスタベス(アンドリュー・クラーク)
モリー・リングヴォルド(クレア・スタンディッシュ)
ジャド・ネルソン(ジョン・ベンダー)
アリー・シーディ(アリソン・レイノルズ)
ポール・グリーソン(リチャード・ヴァーノン)
3、登場人物
アンドリュー・クラーク:
スポーツマンで、アマレスの選手
優等生で、規則に従う性格
クレア・スタンディッシュ:
金持ちのお嬢様で、皆の人気者
プライドが高く、人との間に壁を作る性格
秀才で、学年での成績も優秀
気弱な性格
ジョン・ベンダー:
不良で、学校でも爪弾きにされるような生徒
人をからかったり、突然かんしゃくを起こすような性格
アリソン・レイノルズ:
行動がのろまで、何を考えているのかわからない不思議ちゃん
先の行動が読みない性格
リチャード・ヴァーノン
学校の先生 今回の補習を受け持つ
威圧的で、有無も言わせず自分の意見に従わせようとする性格
4、あらすじ
「スポーツマン」「金持ちのお嬢様」「秀才」「不良」「不思議ちゃん」
普段の学校生活で全然接点のない、異なるタイプの高校生達が休日の土曜日に懲罰登校を命じられ、図書室で「自分とは何か」をテーマにした作文をヴァーノン先生から課せられる。
図書館に軟禁状態のそれまで付き合いのなかった5人は、次第に自分の心をさらけ出し、家族や学校への鬱屈した気持ちを語り、心を通い合わせていく・・・
5、名シーン(※ここからネタバレを一部含みます)
今回の名シーンは、一緒に過ごしていくうちにやることも無くなり図書館の床に座り、自分の身の上話や恋愛経験、そして悩みについて打ち明けて、絆を深めていったシーンから
お互いの考え方や悩みを打ち明け、議論の中で共感したり反発したりしながら話を進めていく5人・・・
ふとブライアンが残りの4人に質問を投げかけます。
ブライアン:
「僕たち、月曜日に学校で会った時どうする?」
「友達だよね?」「そうだろ?」
(そして、クレアがこう答えます)
クレア:
「こうやって、話せる友達かってこと?」
ブライアン:「そう」
クレア:「本心を・・・」
ブライアン:「ああ、知りたい」
クレア:「無視するわ・・・」
アリソン:「全員? それともジョンだけ?」
クレア:「全員よ・・・」
アンドリュー:「いい態度だな」
クレア:
「正直に話して。ブライアンに話しかけられたら?」
「体育会系の友達の前でよ」
「”やぁ”と言っておいて、後で悪口を言うでしょ?」
アンドリュー:「まさか」
アリソン:「私が近寄って行ったら?」
クレア:「無視するわ」
ジョン:「ムカつく女だ!」
クレア:「真実を言うから、嫌なの?」
ジョン:
「そういう態度が、気に入らない」
「お前はダチに嫌われるのが、怖いだけだ!」
クレア:
「あなたは偽善者よ!」
「アリソンをパーティーに連れていける?」
「ブライアンを麻薬に、誘える?」
「アンディや私は?」
「私と一緒にいて笑われたら、言い訳するでしょ?」
「”やらせてくれる女だ”とね」
ジョン:
「ダチの話をするな! あいつらを知らないクセに、偉そうなことを言うんじゃない!」「 自分の世界だけで生きてろよ!」
「BMWのパパや酔っ払いのママと一緒に」
クレア:「黙れ!」
ジョン:
「一緒に廊下を歩く心配などしなくていいぜ。絶対にない!」
「卒業パーティーの心配でもしてろ!」
クレア:「大嫌い!」
ジョン:「そりゃ、良かった!」
ブライアン:
「僕やアリソンの方がましだ・・・変人だからね」
「君も僕を無視する?」
アリソン:「他に友達はいないの・・・」
ブライアン:「友達がいたら?」
アリソン:
「無視しないわ・・・」
「私の友達なら、あなたを嫌わない」
ブライアン:
「全員に言っておきたい・・・僕は無視しない」
「絶対にしない!」「卑劣な行為だ」
クレア:「私といたら、人気者よ」
ブライアン:
「なんて自惚れが強いんだ・・・」
「自惚れが過ぎて、自分のことだけじゃないか・・・」
クレア:
「うぬぼれじゃない・・・本当は、友達のいいなりになりたくない!」
ブライアン:「なぜ、言いなりに?」
クレア:
「わからない」「きっと理解できないわ・・・」
「私とは、違う世界に生きてるでしょ」
「私が受けてるプレッシャーを分かるわけない」
ブライアン:
「何だって?」
「プレッシャーを知らないと?」
「分かったことを言うな!」
そして、ブライアンが懲罰登校に呼ばれた理由を泣きながら語り出します。。。
6、感想
誰もが胸の内に抱えた悩みや闇を持っています。
自分と違うものを排除したり中傷したくなります。
周りの目を気にして、自分の考えとは違う行動を取ることも・・・
泣きながら、包みかくさず本心を語り合った5人は、きっと固い絆で結ばれたことでしょう。
こんなに本心を語り合わないと理解し合えないのに、一度も会ったことも話したこともない人間の本質を見抜ける人なんて一人もいないんです。
「ひとはひと、自分は自分」
自分に余裕が無ければ、相手を思いやることも出来ないでしょ?
まずは自分の成長を考え、「自分と違う」と思っていても、人の行動にとやかく言わない。
相手を理解することは、とても難しい・・・そして、自分の心が成長していればとても容易いこととなる。
そういう事を考えさせられた、映画でした。
相手を傷つけないソーシャルディスタンスを守ろう(^^)
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
- 悩みを打ち明ける友達がいないひと
- 思春期の葛藤を思い出したいひと
- 本当の友達をこれから見つけるぞ!と思っていいるひと
- 想像力を鍛えたいひと