「5時から7時の恋人カンケイ」~確かにふたりは恋をした~
「5時から7時の恋人カンケイ」
~確かにふたりは恋をした~
こんにちは!
今回、ご紹介する映画は「5時から7時の恋人カンケイ」
フランスでは、5時から7時の時間帯に会う関係を隠語で「不倫関係」と言うそうです。
ホテルの前の喫煙所でタバコをくゆらせている一人の美女「アリエル」、小説家志望のブライアンは導かれるようにその喫煙所へ
言葉を交わすふたり、彼女は「平日のこの時間に、いつもココでタバコを吸っているわ」と言う言葉を残し去って行く・・・
アメリカとフランス、文化の違う二人が織りなすカンケイ
不道徳な関係なのに、まるでそんな感じを持たないような不思議な映画です。
それでは、書いていきます。
※ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂くと幸せます。
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、登場人物
4、あらすじ
5、名シーン
6、感想
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
1、「5時から7時の恋人カンケイ」
評価:
ジャンル:恋愛(ロマンス コメディ)
2、概要
2015年に公開されたアメリカ合衆国のロマンティックコメディ映画
公開日:215年4月3日(アメリカ) (日本では劇場未公開)
監督:ヴィクター・レヴィン
脚本:ヴィクター・レヴィン
撮影:アルノー・ポーティエ
音楽:ダニー・ベンジー ソーンダー・ジュリアーンズ
上映時間:97分
キャスト:
アントン・イェルチン(ブライアン・ブルーム)
ベレニス・マーロウ(アリエル・ピアポント)
オリヴィア・サールビー(ジェーン・ヘイスティングス)
フランク・ランジェラ(サム・ブルーム)
グレン・クローズ(アーリーン・ブルーム)
エリック・ストルツ(ジョナサン・グラッシ)
3、登場人物
ブライアン:
アメリカ人の24歳の小説家志望者
色々な作品を書いているが、未だに採用されたことがない
アリエル:
フランス人の33歳の人妻
娘と息子が一人ずついる
ジェーン:
雑誌の編集者
アリエルの夫ヴァレリーと1年以上の不倫関係
そのことをアリエルも容認している
アリエルの夫で、フランス領事館で働いているフランス人(外交官)
アリエルとブライアンの不倫関係を容認している
サム:
ブライアンの父親
ブライアンとアリエルの関係には反対している
アーリーン:
ブライアンの母親
ブライアンとアリエルの関係を容認している
ジョナサン・グラッシ:
ジェーンの勤める出版社の編集長
気難しいが、この編集長が認めた小説家は売れるらしい
4、あらすじ
ニューヨーク。
24歳のブライアン・ブルームは、一人前の小説家になるべく奮闘していた。
ある日、気分転換に散歩していたニューヨークの街並みで、運命の出会いをした。。。
道路を挟んだ向かい側のホテルの前の喫煙所、ひとりの女性が立っていた。
導かれるように近づき、会話を交わすふたり
別れ際に彼女は「毎週金曜、この時間にここでタバコを吸うのあなたも来たら?」と言って去っていった・・・
次の金曜日、また会話を交わす二人
去り際に彼女から「平日なら、5時から7時は暇よ」と聞かされる。
月曜の5時、ふたりは美術館へ
美術館の帰り道、彼女から既婚者であり子供も二人いると聞かされ困惑するブライアン、結婚指輪もしておらず互いが惹かれ合っていることを分かっていたのに、なぜ最初に教えてくれなかったのかと尋ねてみると
彼女から、「フランスでは5時から7時の関係は、隠語で不倫関係をさすのよ」と教えられる・・・
「不倫は非道徳的で、モラルに反するので僕にはムリだ」と断るブライアン
「よかったら、また金曜にタバコを吸いに来て」
「でも、あなたに二度と会えないなら、いい思い出とするわ」
「残念ね 始まりだったのに・・・」
「何の?」と聞き返すブライアン
「信頼よ」と言って立ち去る彼女
ブライアンは金曜に行かないように耐えるのだが、寝ても覚めても彼女のことばかりで、執筆もおぼつかない
とうとう3週間後の金曜日にホテル前の喫煙所に
ここから二人の不倫関係が、始まるのだが・・・
5、名シーン(※ここからネタバレを一部含みます)
今回の名シーンは、不倫の関係に耐え切れなくなったブライアン
意を決してアリエルに、指輪を渡しプロポーズ
そして、ブライアンと気持ちは同じのアリエル…
「今夜、夫に話すから明日ホテルのこの部屋に来て」とだけ告げます。
翌日、ブライアンがホテルに行くとドアボーイから「ピアポイント夫人から、手紙を預かっています。」と渡されるブライアン
手紙には、別れの言葉と指輪が・・・
ホテルの部屋には、アリエルはおらず
廊下で、ブライアンは一人手紙を読むのです。
この手紙に書いてある言葉が、バックで流れる音楽と相まって一遍の詩を読んでいるような錯覚に陥ります。
その手紙の最後の文。。。
”愛は完璧じゃないと言う人は、あなたを知らない人だわ”
6、感想
最近、巷で賑わっている「不倫」
不倫は不道徳で、とてもいけないことだと思います。
しかし、もしも本当に好きになれる相手に結婚した後に出会ってしまったら・・・
アリエルは、25歳の時11歳からしていたモデルの仕事に限界を感じました。
そして、目標を失った時に出会ったのが今の夫ヴァレリー
普通の女の子のような恋愛をしてこなかったアリエルは、ヴァレリーに感じる尊敬を恋愛なのだと信じていました。
ブライアンとある日、街中で突然出会うまでは・・・
出会い方さえ、間違わなければふたりはきっと最高の恋人カンケイになれたのに
全編を通して、明るい感じで物語が進むので「不倫はいけないこと」だという事自体が間違っているのでわ…という不思議な錯覚に陥る映画でした(笑)
出会いに良いも悪いもない・・・
”君の好きな物語は、なんであろうと君のために書かれたものだ”
後日談としての最後のシーンは、必見ですのでぜひぜひ鑑賞してみてください(^^)
観終わったあとに、ひとつの物語を読んだって感じになる。。。
とても美しい、この雨が降る梅雨の時期にピッタリの素敵な映画でした。
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
- ホントの恋とは・・・と悩んでいるひと
- 美しい物語を読みたいと思っているひと
- せつない気持ちに浸りたいひと
- 不倫経験のあるひと