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「壬生義士伝」~何故、男は守銭奴と呼ばれたのか~

 

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壬生義士伝

~何故、男は守銭奴と呼ばれたのか~

 

こんにちは!

あなたは、周りの人達の意見や批判に振り回されて 「自分が何をしたいのか」

分からなくなった事はないですか?

今回、ご紹介する映画は周りの人達にどれだけ罵られようとも、自分の「大切なもの」を守るために生き抜いた一人の侍の物語。

壬生義士伝です。

 この映画を鑑賞することで、「自分はこういう人間だ!」というブレない軸を見つける手掛かりを手に入れることが出来るかもしれません。

 

「心の中に自分の信念を持つ」ということを教えてくれる映画「壬生義士伝

それでは、書いていきます!

(※ネタバレを含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂ければ幸せます。)

 

 

もくじ

1、タイトル 評価

2、概要

3、主な登場人物

4、あらすじ

5、名シーン

6、感想

7、この映画・・・こんな人にオススメ!

 

 

1、「壬生義士伝

評価:★★★★☆

ジャンル:時代劇(ヒューマンドラマ)

 

 

2、概要

2003年公開の 浅田次郎原作による小説「壬生義士伝」の映画化作品

 

公開日:2003年1月18日

原作:浅田次郎壬生義士伝

監督:滝田洋二郎

脚本:中島丈博

撮影:浜田毅

音楽:久石譲

上映時間:137分

 

主要なキャスト:

中井貴一吉村貫一郎

佐藤浩市斎藤一

夏川結衣(しづ・大野みつ)

中谷美紀(ぬい)

山田辰夫(佐助)

三宅裕司(大野次郎右衛門)

村田雄浩(大野千秋)

伊藤淳史(大野千秋:青年期)

藤間宇宙(吉村嘉一郎)

 

 

3、主要な登場人物

 (吉村貫一郎

盛岡・南部藩の下級武士ながら、北辰一刀流の免許皆伝の腕を持っている。

学才と剣術の腕を藩から認められ助教として、藩校の教壇に立っていた。

しかし、その生活は武士としての体面をようやく保てるほどのもので、実際のところは食べていくのもやっとの貧しい生活だった。

ある日家族を置いてひとり突然に脱藩し、京都で新選組隊士に身を置いていた。

 

斎藤一

新選組三番隊隊長。

沖田総司永倉新八と並ぶ剣客。

腕も立つが、無愛想で無駄口を叩かない。左利き。

吉村貫一郎のことを虫が好かない男と思っている。

 

(吉村しづ)

吉村貫一郎の妻

 

(大野みつ)

吉村貫一郎の娘であり、大野千秋の妻。

 

(ぬい)

東北出身・斎藤一の愛人。

 

(佐助)

大野家に勤める下男。

 

(大野次郎右衛門)

大阪の盛岡・南部藩蔵屋敷の差配役を務める組頭。

四百石取りの家柄と実力を併せ持ち、周囲からも絶大な信頼を得ている。

貫一郎とは元組付きの部下であると同時に、竹馬の友でもある。

 

(大野千秋)

大野次郎右衛門の息子。

嘉一郎とは、幼馴染であり貫一郎に剣術や学問を学んだ。

 

(吉村嘉一郎)

吉村貫一郎の息子。

脱藩浪士の父の汚名を背負い、苦しい少年時代を生きるが、父親の血をひいて剣術にも長け利発に育つ。

 

 

 

4、あらすじ

 盛岡・南部藩の下級武士として生まれ藩を脱藩し、新選組の隊士となった吉村貫一郎

この時代の脱藩は亡命と一緒で、故郷に帰ることはもう叶わない・・・

 

朴訥な人柄でありながらも北辰一刀流免許皆伝の腕前を持つ貫一郎は、金の為、新選組の危険な任務で人を斬り続ける。

「生きるために、人を斬る」

 

侍としての矜持を忘れ、金の為に人を斬る・・・

同じ新選組内でも、金の為に働く卑しい「守銭奴」と呼ばれる男

 

しかし、貫一郎は、金を稼ぎどうしても生き続けなければならない理由があった・・・

 

 

5、名シーン (※ここからネタバレを含みます)

新選組と官軍との戦いの中、重傷を負った貫一郎は、大野次郎右衛門を頼りに大阪盛岡・南部藩蔵屋敷へと身を寄せた。

「官軍に殺され犬死するくらいならば、盛岡・南部藩に帰りたい。」と

願いでる。

 

しかし、次郎右衛門にも差配役としての立場がある。

朝敵となった貫一郎をかくまえば、盛岡・南部藩も朝敵になってしまう・・・

 

次郎衛門は、貫一郎に「一部屋貸すので、武士らしくここで腹を斬れ!」と言うのだった。

 

切腹する覚悟を決めた貫一郎は、雪化粧に染まる景色を見つめ、遠い故郷に住む家族たちに語りかける。

「しづ、嘉一郎、みつ、きちろう、わしは地獄にも極楽にもいがねぇぞ」

「わしはオメェたちと共におる。片時も離れねぇで、オメェたちと・・・」

 

死ぬときまで、家族を思い家族の為に生き抜いた一人の侍の最後のシーン。

とても、胸に迫るものがあります。

 

 

6、感想

 「国を捨てた脱藩者」「金に汚い守銭奴」「国を思う志もない侍」

貫一郎が浴びせられる言葉は、辛辣な言葉ばかりです。

それでも貫一郎は、家族を守るために「おもさげながんす!」と言い笑うのみ・・・

 

侍としての志をちゃんと持っており、自分の藩のことを心から愛していた男がどれだけの気持ちで過ごしていたのでしょう。

自分が生き続け家族にお金を送ることで、家族を守り続けた漢の生きざまには涙がでました。

この映画を観て自分が感じたことは3つ

①決してブレない自分の軸を持つこと

②自分の行動に、最後まで責任を持つこと

③自分を犠牲にしてでも、守るものがあるということ

 

自分の信念は何なのか・・・

まずは「自分にとって譲れない大切なもの」なんなのかを考えてみようと思えた映画でした。

 

皆さんも、ぜひ

動乱の世の中を生きた侍の「揺るぎない信念」を鑑賞してみてください。

何かを感じられるかもしれません(^^)

 

7、この映画・・・こんな人にオススメ!

  •  武士としてではなく、家族の為に生きた漢を観たいひと
  • 新選組が好きなひと
  • 信念を貫いた男の生きざまを観たいひと

 

壬生義士伝

壬生義士伝

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video