「コンジアム」~霊を刺激するべからず~
「コンジアム」
~霊を刺激するべからず~
こんにちは!
皆さんは、昔「肝試し」と称して心霊スポットを巡ったことが有りませんか?
私は、自慢じゃありませんが一度も有りません!
だって、怖いですやん((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
幸い周りに、そんな”バチ当たり”なことをしようなんて考えを持つ友達が居なかったから、良かったものの・・・
もしも、若い時にパリピな友達が誘ってきていたら、周りに流されて行っていたかも知れません(;´д`)
今回の映画は、2012年にCNNの「世界七大禁断の地」にの一つに選出された韓国最恐の心霊スポットと言われる京畿道広州市に実在する「コンジアム精神病院跡」を舞台にしたホラー映画です。
この映画を鑑賞したら、きっと廃墟に「肝試し」にいこうなんて”バチ当たり”な考えなんて雲散霧消してしまうことでしょう。
それでは韓国のホラー映画「コンジアム」
書いていきます!
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、主要な登場人物
4、あらすじ
5、今回の映画の見所
6、感想
1、「コンジアム」
評価:★★★☆☆
ジャンル:ホラー(ファウンド・フッテージ)
2、概要
2018年に制作の韓国のホラー映画
公開日:2018年3月28日
監督:チョン・ボムシク
脚本:チョン・ボムシク パク・サンミン
撮影:ユン・ジョンホ
音楽:ナ・ユンシク
上映時間:94分
主要なキャスト:
ウィ・ハジュン(ハジュン) パク・ジウヒョン(ジウヒョン)
オ・アヨン(アヨン) ムン・イェウォン(シャーロット)
ユ・ジェユン(ジェユン) パク・ソンフン(ソンフン)
イ・スンウク(スンウク)
3、主要な登場人物
ハジュン:
YouTubeで恐怖動画を配信する人気チャンネル「ホラータイムズ」の主宰者
視聴者数100万人を目標に、コンジアム精神病院でのLIVE配信を計画
一般参加者を募集した。
ジウヒョン:
コンジアム精神病院への配信LIVEの為に、集められた一般参加者の女性
アヨン:一般参加者の女性
イェウォン:
一般参加者の女性
帰国子女で、恐怖体験マニア
皆からは「シャーロット」と呼ばれている
ジェユン:
一般参加者の男性
メンバーの中でも、ひときわの臆病者
ソンフン:
「ホラータイムズ」のスタッフで、メインカメラを担当している。
スンウク:
「ホラータイムズ」のスタッフ
4、あらすじ
戦時中、旧日本軍により拷問や処刑の目的で建てられた施設を使って、戦後「精神病院」として開院したが、大勢の患者が不可解な死を遂げ院長も突然失踪・・・
その後も、不可解な出来事が多発した為、呪われた病院として廃院となった「コンジアム精神病院」
YouTubeで恐怖動画を配信する人気チャンネル「ホラータイムズ」を主宰するハジュンは、視聴者数100万人を目標とするべく
自身は屋外のテントから動画をチェックしながら指示を出し、メンバーに病院内を探索させ最終的には、開けたら死ぬと噂される4階の402号室に辿りつくような形で「コンジアム精神病院」への潜入をLIVE配信するという計画。
この計画を一緒に体験してくれる一般参加者を募集していた。
募集により集まった男女7人のメンバーにより始まったLIVE配信
チャンネルメンバーのみが事前に病院に訪れて細工していた演出により、一般参加者が恐怖におののく姿により視聴者数は順調に伸びていくのだが・・・
院長室で演出の為に行った”降霊の儀式”を境に雲行きが怪しくなっていき、怪奇現象が続発していく・・・
5、今回の映画の見所(※ここからネタバレを一部含みます)
今回の映画の見所を3つ
①「徐々に恐怖を盛り上げていく展開」
最初は一般参加で集まった男女が合コンのような形で出会い「肝試し」を楽しむようなノリで、廃墟の病院に入っていくのですが・・・
視聴者数を稼ぐためにとった面白半分での行動が、徐々に雲行きの怪しくなるような展開へと変わっていきます。
その霊が出てくるまでの展開がジワジワと恐怖を演出していて、鑑賞しているこちらとしても「もうココらへんで、帰ろ」やら「いやいや、なんでそんなバチ当たりな事をするん!」と一人でTVに話かけてしまうほどのレベルでした。(笑)
正直私は霊が出てからよりも、出てくる前までの方が怖かったです。(ノД`)・゜・。
②「POV(主観視点)ならではの恐怖」
今回の映画、出演者の視点と完全に一致させ、リアルな臨場感を作り出す”POV形式”をとっています。
出演者と一緒の目線で、同じ恐怖を味わえるのがこの映画の醍醐味と言えます。
この世に有り得ないものが見えてしまったメンバーが、その現実を受け入れたく無くて目を背けるシーンがあるのですが、やっぱ見えてない状態が怖くなってきて・・・もう一度有り得ないものの方を見てしまう。
「見ても見なくても、この状況自体が怖いからどうしたらいいの?」というメンバーの心情が自分が体験しているような気持ちで鑑賞できます。
これも主観視点ならではの体験なんだと感心してしまします。
③「リアリティの追及」
今回の映画には、小型アクションカメラのGo Proやドローンなどの最新機器を使って撮影をしていて、大半が”俳優本人達が撮影したシーン”で構成されています。
そして、音響はBGMや効果音を後から付け加えるという演出を一切しておらず現場での”環境音”のみを採用しています。
そしてそして、映像には実際の「コンジアム精神病院」での撮影もあるという徹底ぶり
このリアリティの追及が、鑑賞者の想像力と恐怖を掻き立て、これ以上ない臨場感とスリルを産み出しています。
6、感想
序盤から中盤にかけて、ジワジワと恐怖を増長させて終盤に怒涛の恐怖を味わわせてくれる映画です。
出演者の視点と恐怖にゆがむ出演者の顔と叫び声に、恐怖を感じる映画で
きっと映画館で鑑賞したら、映像と音響で恐怖は倍増していたかなと思います。
この映画の残念な点は、深夜に暗い廃墟で撮影されている為、時々何が起こっているのかわからなくなる点と終盤に怒涛のスピードで話が進むので中盤にジワジワ感じていた恐怖が薄くなってしまった所です。
ファウンド・フッテージ(映画のジャンルの一つで、撮影者が行方不明などになった為、埋もれていた映像とういう設定のフィクション作品)の為、後日談や何も謎が解けないというモヤモヤ感が残る映画ですが、怖いことに間違いはない。
夜中一人で部屋を暗くしてヘッドホンを付けて鑑賞したら間違いなく目をつむるのが怖くなるような(シャワー中、気配を感じて振り向いてしまうようなアレ)映画ですので、ホラー好きな人はぜひ鑑賞してみてください!
この映画の教訓
「決して面白半分で、霊に失礼なことしちゃダメ!!」
('ω')ノ
「天気の子」~世界と君なら~
「天気の子」
~世界と君なら~
こんにちは!
皆さんは超常現象やオカルトの類いを信じますか?
天気を操れる不思議な力を手に入れた少女と少女を救う為には、どんな事が起こっても構わないという純粋な愛を持った少年の物語です。
それが例え”世界の形を変えてしまう結果”となったとしても・・・
今回の映画は、「君の名は」で、有名な新海誠監督の作品
「天気の子」
それでは書いていきます!
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、主要な登場人物
4、あらすじ
5、今回の映画の見所
6、感想
1、「天気の子」
評価:★★★★☆
ジャンル:アニメ(恋愛・SF)
2、概要
2019年公開の日本のアニメーション映画
公開日:2019年7月19日
原作・監督・脚本:新海誠
撮影:津田涼介
音楽:RADWIMPS
主題歌:RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」
上映時間:114分
主要なキャスト(声)
醍醐虎汰朗(森嶋帆高) 森七菜(天野陽菜) 吉柳咲良(天野凪)
小栗旬(須賀圭介) 本田翼(須賀夏美)
3、主要な登場人物
森嶋帆高:
神津島に住む高校一年生の少年
島での生活に息苦しさを感じ、家出しフェリーに乗って東京本土にやって来た。
ひょんなことでフェリーで知り合った須賀の事務所で、住み込みのバイトをして生活している。
空腹時に陽菜から助けられたことで、知り合いになり
陽菜の不思議な能力を知る事で、経済的に困っている陽菜の助けになればと「晴れ女」のサービスを提案し助力するようになる。
天野陽菜:
中学3年生
代々木の廃ビル屋上に鎮座する小さな鳥居をくぐった事で、局地的な範囲を祈りによって一時的に晴れにする不思議な能力を手に入れた。
一年前に母親を病気で亡くしており、弟の凪と二人で暮らしている。
二人で暮らしていく為に生活費が必要で、年齢を詐称してアルバイトをしていた。
アルバイト先のマクドナルドで、お腹を空かしていた帆高にビックマックを奢ったことが縁で知り合いになる。
天野凪:
小学5年生で、陽菜の弟
小学生なのに恋愛経験が豊富で、女子への態度を指南したことにより帆高からは「先輩」と呼ばれている。
須賀圭介:
「有限会社K&Gプランニング」という小さな会社を経営
「ムー」などのオカルト雑誌記事の寄稿を生業とする中年男性
フェリーで帆高を助けた事で、知り合い名刺を頼りに訪ねてきた帆高をアシスタントとして採用した。
10代の時に地方から家出する形で上京し、そこで知り合った間宮明日花と大恋愛の末に結婚した。
数年前に明日花を事故で亡くしており、義母の間宮夫人に愛娘の萌花を引き取られなかなか会わせて貰えない日々を送っている。
仕事ではオカルト記事を執筆しているが、現実主義者で迷信やオカルトなどの類いには否定的な一面を持つ。
須賀夏美:
圭介の姪で、就活中の大学生
圭介の事務所のバイト従業員。
4、あらすじ
2021年6月。
関東地方は、記録的な連日の大雨に見舞われていた。。。
離島の神津島に住む高校生「森嶋帆高」は、島の生活に”息苦しさ”を感じ家出する形で東京に上京してきた。
身分の証明出来ぬ高校生ということで、アルバイト先も見つからず生活はすぐに困窮・・・
知り合いもいない東京で、孤独な日々を過ごす中
空腹を紛らわす為に入ったマクドナルドで、ハンバーガーをバレないように奢ってくれた店員の少女(陽菜)と知り合う。
フェリーで知り合った中年男性の名刺を頼りに、やっと手に入れたバイトは、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事だった。
住み込みでバイトをする事で、帆高の東京での日々は慌ただしく過ぎていく。
ある日、風俗店の店員に連れられ歩くいつかのマクドナルド店員の少女を見かける。
少女が”嫌がっている”と判断した帆高は、我が身をかえりみず助けようとする。
こうして知り合った二人は、互いに名前を名乗り
陽菜は、帆高に自分が手に入れた不思議な能力についての”秘密”を語るのだが・・・
5、今回の映画の見所
今回の映画の見所を3つ。
①「美麗なグラフィック」
キャラクターデザインは、前作の「君の名は」に引き続き田中将賀がしており
多彩な表情を持つ愛嬌のあるキャラクターが、事細かに描かれた新海誠の美麗な世界の中で縦横無尽に動き回ります。
ストレス無くいつまでも観ていられて、グイッグイッ引き込まれる新海誠の独特な世界を堪能して下さい。
②「RADWIMPSの音楽」
前回の「君の名は」でも音楽を担当したRADWIMPSが今回の映画も、映画の全編の音楽に携わっています。
その場面場面に合った音楽を”ココだ!”という瞬間に「キャラクターが今こういう心情なんだ」という事が、理解出来るようなドンピシャな歌詞を乗せた音楽が流れてきます。
映画とシンクロしている音楽にも、注目して観てみてください。
③「純愛」
純愛とは、見返りを求めない相手の幸せが自分の幸せだと思えること。
今回の映画の主人公「帆高」も、そんな純愛を貫くような少年です。
大人になれば、色々なしがらみや守るべきものが増えていき色々なものを天秤にかけるようになります。
どうすれば自分にメリットがあるかとか、相手を信じられず疑ってしまったり、なぜ自分の気持ちをわかってくれないのだろうとか・・・
帆高には、そんな考えなど微塵も感じさせないような陽菜に対する愛情を感じます。
帆高にとっての世界は、”陽菜”であって”陽菜”のいない世界など世界ではないとまで、言い切るくらいの行動をとります。
そんな行動が観ていて、ただのワガママに見えたり、駄々をこねる子供のように見えたりもします。
逆にそれだけ純粋に人を愛せる事に、羨ましさを感じたりもします。
そんな純粋に人を愛せることが、人生において何度あるのだろうかと
思春期の淡い恋を思い出させてくれる純愛が、今回の映画の見所になっています。
6、感想
天上には神々が住む世界があり、その神々と地上の人々を繋げる役目を持っていた巫女がいて、特別な能力を使う為には代償が必要であったという古来からある話をモチーフに
あなたの愛する人が、もしもその巫女であって代償としてその身を捧げなければならないとしたら、アナタならどうしますか?
という”世界と愛する人”を天秤にかけるような問いかけをしてくるような映画でした。
「この少年の自分の全てを犠牲にしてでも、愛する人を救いたい」というテーマは新海誠の映画作品には必ず出てくるテーマで、傍から見たらその”純愛”さが気持ち悪く見えたりワガママに見えたりするかもしれません。
ただ帆高の目線に立って陽菜を自分の愛する人と重ねて鑑賞した時に、この映画のアンサーに辿りつけるんだろうなと思いました。
自分の”愛”は本物なのかどうか、まるでリトマス試験紙のような映画なんだなと・・・
あなたは、全てを犠牲にしてでも”愛する人”を救いたいと思いましたか?
賛否両論はあると思いますが、誰かをそれだけ想える帆高は素敵だと思いますし、色々なものを対比として出して監督自身が鑑賞者に問いかけを投げかけている映画だと私は思いました。
思春期で色々な経験をする前の少年少女に刺さる映画だと思うし
純愛を忘れた大人たちにも、ぜひぜひ鑑賞して欲しい映画です。
「あの頃」~忘れたくない日々~
「あの頃」
~忘れたくない日々~
皆さんは、キラキラ輝いていた想い出の日々はありますか?
僕には、あります!
"あの頃”に戻りたいな~なんて、思う事もシバシバあります。笑
誰にでもあるキラキラ輝いた日々、もう一度戻ってみたいと思える日々・・・
そんな日々を思い出すような映画
「あの頃」
それでは書いていきます!
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、主要な登場人物
4、あらすじ
5、この映画の見所
6、感想
1、「あの頃」
評価:★★★☆☆
ジャンル:ヒューマンドラマ
2、概要
劔樹人の自伝的青春コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』を原作にした映画
上映日:2021年2月19日
原作:劔樹人
監督:今泉力哉
脚本:富永昌敬
撮影:岩永洋
音楽:長谷川白紙
上映時間:117分
主要キャスト:
松坂桃李(劔樹人) 仲野太賀(コズミン) 山中崇(ロビ) 若葉竜也(西野)
芹澤興人(ナカウチ) コカドケンタロウ(イトウ)
3、主要な登場人物
劔樹人:
バイトに明け暮れバンド活動を唯一の楽しみに過ごしていたが、思うように上達せずバンド仲間から叱責され落ち込んだある日。
友達から貰った一本のDVDの”松浦亜弥”に、心奪われハロープロジェクトにどっぷりハマっていってしまう大学生。
コズミン:
劔のオタク仲間。
プライドが高くひねくれ者。
Web上のブログや電子掲示板などでは居丈高な調子を見せるが、実生活ではおとなしく、小心者であるような人物(ネット弁慶)
ロビ:
劔のオタク仲間。 石川梨華推しでリーダー格。
西野:
劔のオタク仲間。 イタ車や自分でヲタグッズを製作する。
ナカウチ:
劔のオタク仲間。
CDショップの店員で劔に声をかけイベントで、オタク仲間と繋げてくれた。
イトウ:
劔のオタク仲間。
ハロプロ全般を押しており、自宅がオタク仲間の溜まり場になっている。
4、あらすじ
バイト活動に明け暮れ、唯一の楽しみはベースを弾く事。
好きで始めたはずのバンド活動もままならず、楽しいことなどなくウダツの上がらない日々を送っていた劔樹人。
そんな様子を心配した大学の友人から、ある日パチンコで当たった景品「松浦亜弥のDVD」を貰うことに
何気なしにDVDを鑑賞する劔、そこに映る”松浦亜弥”の圧倒的なアイドルとしての輝きに劔は涙を抑えることが出来ずにいた。
すぐさま家を飛び出し向かったCDショップで、”ハロープロジェクト”に彩られたコーナーを物色しているところをCDショップ店員のナカウチに声を掛けられ、手渡されたハロープロジェクトのファン達が集うトークイベント告知のチラシ。
この一枚のチラシが、劔の人生を大きく変えていく・・・
5、この映画の見所(※ここからネタバレを一部含みます)
①「コズミンという男」
劔のオタク仲間のコズミン、プライドが高くひねくれ者。
周りの人を少し下に見てマウントを取るような発言や、色々とトラブルを起こすオタク仲間の中の問題児。
そんな問題児だけどどこか人間味があり憎めない男が、この映画にとっての良いスパイスとなっています。
そんな独特な男の役を個性派俳優の仲野太賀が上手に演じています。
劔と共に、もう一人の主役と言えるコズミンにも期待して観てみてください。
②「劔にとっての最高の仲間たちと過ごす時間」
ナカウチに誘われて行ったトークイベントで、出会えた同じ志を持つオタク仲間。
しょうもない事でも笑いあえて、一緒にいると落ち着く。
同じ好きなものを一緒に追いかける日々は”かけがえのない時間”で、時が経てばキラキラ輝く”あの頃”に変わります。
そんな日々を淡々とただ淡々とこの映画は、描いています。
その淡々とした日常が、あとになって大切な時間だったのだと気付いた時・・・
現在の生活とのコントラストとして、上手に響いてきます。
③「卒業」
映画の途中で、「モーニング娘。」の石川梨華の卒業コンサートが描かれます。
何かが始まればいつかは、終わりがやってきて・・・また新しい何かが始まる。
オタク仲間にも、それぞれハロプロと同じ位に大切なものが見つかり”卒業”という区切りを迎えます。
過去があって現在の自分があり、色々な経験を経て現在の性格が作られる。
そんな一人の人生の区切りを見れる気がします。
6、感想
実在する劔樹人さんの若い頃の実体験をベースに制作された映画ですので、良くも悪くも日々の日常が淡々と描かれた映画です。
人間の心情や機微を描かれた映画ですので、派手さやエンターテインメント性を求める人には向かない映画かなと思います。
派手さを求めるハリウッド映画好きの人より、芸術性があるフランス映画が好きな人にオススメな映画です。
今回の映画を鑑賞しての感想は「過去の”あの頃”があったから、今現在の自分があるのだから、”あの頃”の自分に負けないように今を一生懸命に生きよう」です。
あるシーンで、コズミンが劔に話しかけます。
コズミン:「なに泣いてんねん、アホやな~」
劔:「ちょっと、思いだしちゃって・・・」
コズミン:
「”あの頃”おもろかったな~」
「でも、今泣いてる自分もおもろいんやないん?」
気心の知れた仲間との楽しかった日々。
懐かしくキラキラした”あの頃”に、戻りたいと思うものですが・・・
劔は決して「戻りたい」とは、口にしません。
誰に聞かれても「今が一番楽しい!」と答えます。
それは、きっと今が”あの頃”より輝いていないと
キラキラ輝いた”あの頃”に失礼だし、ムダになってしまうからだと考えての発言だと私は解釈しました。
キラキラ輝いた”あの頃”は、”あの頃”のまま
今がいつかの”あの頃”になるように、生きていこうと思える映画です。
「花束みたいな恋をした」~枯らしたくはなかった花束~
「花束みたいな恋をした」
~枯らしたくはなかった花束~
こんにちは!
皆さんは、どういった人を好きになりますか?
自分と価値観が一緒の人、あまり干渉してこない人、一緒にいて落ち着き本来の自分でいれる人、自分にはない尊敬できる所を持っている人・・・
色々あると思います。
趣味も考え方も似ている”合わせ鏡”のような二人の恋物語。
皆さんにも、きっとある”忘れられない恋”をきっと思い出す映画
「花束みたいな恋をした」
それでは書いていきます!
※ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂くと幸せます。
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、主要な登場人物
4、あらすじ
5、名シーン
6、この映画のみどころ
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
1、「花束みたいな恋をした」
評価:★★★★☆
ジャンル:恋愛
2、概要
2021年公開、 脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本による恋愛映画。
公開日:2021年1月29日
監督:土井裕泰
脚本:坂元裕二
撮影:鎌苅洋一
音楽:大友良英
インスパイアソング:「勿忘」Awesome City Club
主要なキャスト:
細田佳央太(水埜亘) 清原果耶(羽田凛)
3、主要な登場人物
山音麦:
将来は絵を描く仕事に就きたいと考えている大学生
これといった才能や特徴も持っておらず、漫然と生活している。
偶然の出会いをキッカケに、同じ趣味や考え方を持つ絹と恋に落ちる。
八谷絹:
趣味は、映画や小説、マンガ
しかも、多くの人達が選ばないようなマニアックなものを選ぶ
サブカル女子。
偶然の出会いをキッカケに、同じ趣味や考え方を持つ麦と恋に落ちる。
水埜亘:
麦たちが別れ話をしていたファミレスに、入ってきた若いカップルの男子。
羽田凛:
麦たちが別れ話をしていたファミレスに、はいってきたカップルの女子。
加持航平:
絹が転職した先のイベント会社の社長。
山根広太郎:麦の父親。
八谷芳明:絹の父親。
八谷早智子:絹の母親。
4、あらすじ
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った山音麦と八谷絹。
好きな音楽や映画が、嘘みたいに一緒で”合わせ鏡”のような二人は、当然のように”恋”に落ちて付き合うことに・・・
大学を卒業しても将来を決め切れぬ二人は、フリーターをしながら最寄りの駅から30分かかる多摩川が臨める部屋で同棲生活を始める。
近所に見つけた老夫婦が営むパン屋、駅から30分かかる家までの道のりを二人でコーヒーを飲みながら歩く帰り道、拾ってきた猫に二人で名前を付けて一緒に過ごす眩いほどの日々。
そんな二人の日々を守る為、そして現状維持を目標に二人は就職活動を始めるのだが・・・
5、この映画の名シーン(※ここからネタバレを含みます。)
5年近く付き合い過ごした麦と絹。
二人でいても”何も感じない”
喧嘩することさえなくなった・・・
友人の結婚式。
この日、二人はお互いに”別れること”を決意する。
観覧車・カラオケ・ファミレス
ふたりは、付き合いたての頃を思い出すように別れの日を過ごす。
なかなか別れのセリフを告げることの出来ない麦。
「ありがとね」の言葉と共に、淡々と別れる為のこれからのことを話す絹に
麦は「別れずにこのまま結婚しよう」と説得を始める。
”結婚したら・・・家族だったら・・・”
無理やり自分の気持ちを納得させようとするふたりの前に
付き合う前の頃の自分達のような一組のカップルがあらわれて。。。
”もうあの頃の二人には戻れない”と気付いた二人の瞳には、ただ止めどなく涙が流れ
「そうしてふたりは、別れた」
この最後のふたりの別れのシーンが、今回の映画の名シーンです。
長く付き合えば、付き合うほど、一緒にいる事が当たり前になってしまい
居なくなることが想像出来なくなって、なかなか別れを選べなくなります。
二人が”別れ”を選べたのは、お互いがお互いを想えばこそだったと私は思います。
このシーンは、そういった二人の気持ちをよく表しているシーンだと思います。
6、この映画のみどころ
この映画のみどころを三つ
①「付き合う前のドキドキ感」
別々の大学・住む地域も違う。
出会う接点のないふたりが、終電に乗り遅れたことで偶然にも出会い。
”押井守”を知っていたという事で、意気投合。
話せば話すほど、お互いの共通点が一緒な事にビックリします。
何度かのデートを重ねて、ふたりは付き合うことになるのですが・・・
「相手は自分のことをどう思っているのだろう?」
「今日こそ、告白するぞ」
付き合う前のドキドキ感を
きっと自分の恋愛と重ね合わせて、観てしまうことでしょう。
②「男は現実を女は、夢を追いかけて」
「男は夢を追いかけて、女は現実を見つめる」
とは、よく聞く格言ですが・・・
麦と絹は、逆パターン
出会った当時は、イラストレーターになるという夢を持っていた麦ですが
”ふたりの生活”を続けたいくためにと就職を決め、絵を描くことも、本を読むことも
映画を観たり、ゲームを楽しむこともやめてしまいます。
ただ生活していく為だけの仕事、でも絹との生活を守る為だと身を粉にして働く毎日
一方、絹は資格を取りやっと就職出来た事務の仕事を辞め。
自分がやりたいと思えるイベント関係の仕事に再就職を決めます。
”好きなことをいかす”という考えを「人生なめてる」としか思えなくなった麦
”やりたくないことを無理してまでしたくない”と考える絹
現実と向き合わなければ、生活は維持できないし
生きがいのない人生は、なんの為の人生なのかわからない・・・
ふたりに価値観のズレが生まれ、溝がどんどん深まっていく
現実と夢の間に、立っているんだなと考えさせられます。
③「花束みたいな恋をした」
花屋で一緒に、同じ趣味の花束を買い。
家のテーブルに飾った。
ふたりで一緒に眺めていたが
男は、枯らすまいと毎日水を与える事に必死になり
もう花が、枯れていることにも気付かない・・・
女は、枯れ切ってしまう前に
その花をドライフラワーにした。
ドライフラワーを見るたびに、きっとふたりは
ふたりで一緒に観たあの生きた花束を思い出す。
価値観が一緒で、一緒にいて心地良いから二人でいたのに
価値観にズレが生じ始めると一緒にいることが、苦痛になっていく
きっとあなたも、この映画を観ることで
過去の恋人と一緒に見た”花束みたいな恋”を思い出すことでしょう。。。
ぜひ鑑賞してみてください。
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
- 昔の恋を思い出したいひと
- 現実と夢の間でもがいているひと
- こういう別れもあるのだと教訓にしたいひと
「おばあちゃんの家」~幼き頃の思い出~
「おばあちゃんの家」
~幼き頃の思い出~
こんにちは!
皆さんは、幼い頃遠くに住むおじいちゃんやおばぁちゃんの家に、泊まりにいった事がありますか?
田舎の畦道や透き通った川の水、遠くでなく虫や鳥たちの声。
普段と違う土地での思い出というのは、とても印象深くて記憶に残るものです。
そんな記憶を呼び覚ましてくれる様な映画
「おばあちゃんの家」
それでは、書いていきます!
※ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂くと幸せます。
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、主要な登場人物
4、あらすじ
5、名シーン
6、この映画のみどころ
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
1、「おばあちゃんの家」
評価:★★★★☆
ジャンル:ヒューマンドラマ
2、概要
2002年製作の韓国映画。
公開日:2002年3月29日
監督・脚本:イ・ジャンヒャン
撮影:ユン・ホンシク
音楽:キム・テホン
上映時間:87分
主要なキャスト:
ユ・スンホ(サンウ)
キム・ウルブン(おばあさん)
トン・ヒョヒ(サンウの母)
ミン・ギョンフン(チョリ)
イム・ウンギョン(ヘヨン)
3、主要な登場人物
(サンウ)
ソウル育ちの7歳。
ゲームとテレビが大好きな現代っ子で、母に連れられて来た何もない山奥の地に嫌気がさす。
同年代の子供には、人見知りし一人で遊ぶことかがほとんど。
読み書きも話すことも出来なく、簡単に意思が通じないおばあさんに最初は苛立つが・・・
(おばあさん)
ソウルから遠く離れた山奥で一人で暮らしている。
サンウの母方の祖母で、都会で仕事を探す母親の代わりにサンウの面倒をみることになる。
読み書きと口が利けず、ジェスチャーで他人との意思疎通を図っている。
(サンウの母)
おばあさんの娘で、サンウの母親。
17歳で集落を飛び出し、サンウを産んだあとシングルマザーとしてサンウを育てる。
ソウルで仕事を探す間、サンウを実家の母に預ける。
(チョリ)
家業を手伝い。一人暮らしのおばあさんをも、気に掛ける心優しい朱落の少年。
サンウにも親切に接しようとするが、サンウの頑なな拒否にあう。
(ヘヨン)
集落に暮らす少女。
チョリと幼馴染で、相思相愛の仲。
サンウに、憧れられる。
4、あらすじ
7歳の息子サンウを一人で育てていた母親は、生活苦のため17歳で飛び出した山奥の集落である自分の故郷の祖母のもとへ「仕事が見つかるまで」との理由で、サンウを一時預けることにする。
山奥の村でたった一人で住んでいた祖母は、文字も読み書き出来ず口も利けない。
一方、都会で育ったサンウにとっては、何もない田舎の生活は苦痛以外の何物でもなかった。
欲求不満を祖母に隠すことなくぶつけるサンウ。
しかし、おばあちゃんは、そんなわがまま放題の孫をただの一度も叱ることはしなかった・・・
5、名シーン※ここからネタバレを含みます。
今回の映画の名シーンは・・・
母親の仕事も決まり、都会に帰ることが決まった夜。
口が利けず電話することも出来ないであろう祖母に「身体が痛い」と「会いたい」という簡単な文字を教えて、何かあれば手紙を出してと言うサンウ。
しかし、いままで読み書きをしてこなかったおばあちゃんにとっては、そんな簡単な文字を書くことさえ至難でした。
「自分は祖母の為に何かできないか?」と考えたサンウ。
翌朝、迎えに来た母親とともに、バスに乗る時にあるものをおばあちゃんに渡すのですが・・・
今まで自分が大切だと思っていたものより、さらに大切なものを見つけたサンウ。
とおばあちゃんとの別れのシーンが、今回の映画の名シーンです。
6、この映画のみどころ
今回の映画の見所を3つ。
①「絵に描いたような、わがまま小僧のサンウ」
ま~、ソンウがワガママです。
おばあちゃんのことを「口もきけないクセに」やら「バカ!」と平気で、罵ったり、出されたご飯を投げたり、家の中をローラーブレードで走ったり、家の中にクレヨンで落書きしたり・・・
自分がおばあちゃんなら、間違いなく制裁を加えとります 笑
それほどの悪童ぶりなので、最初は全然感情移入できませんでした。(;´・ω・)
これでもかというワガママぶりを堪能してみてください。
②「のどかな田舎の景色」
美しい風景と田舎特有のそこに住む人達の穏やかさに、しばし癒されます。
主人公以外の人達は「おばあちゃん」も含め役者さんじゃなく、撮影した現地の人達だそうで「だから演じてやってる感がないのか~」と妙に納得してしまいました。
朗かで嫌味がなく、困っている人がいたら皆で助ける。。。
古き良き時代の人達やのどかな田舎の風景に、心奪われてください。
③「何も言わず自己犠牲の精神で、孫を思うおばあちゃん」
①で述べた通り、ワガママ放題のサンウ。
普通の人なら、絶対サジを投げるような子供です(-_-;)
そんなワガママ小僧をおばあちゃんは、何も語らず自分の事より大切にします。
育てた野菜を売りわずかばかり手に入れたお金で、サンウのお菓子や食事、クツを買います。
サンウをバスに乗せ、自分は遠い町から徒歩で村まで帰るなど・・・
自己犠牲の精神がスゴイです。
そんなおばあちゃんの態度に少しづつですが、サンウも態度を改めていきます。
そういえばウチのばあちゃんも「自分のことよりまずは孫たちのことを心配してくれてたな~」とこの映画を鑑賞して、改めて思い出しました。
そんな幼き頃の思い出を引っ張り出してくれる様な映画
「おばあちゃんの家」
皆さんも、ぜひ鑑賞してみてください(^^)
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
- おばあちゃん子だったひと
- 幼い頃、家族に素直になれなかったひと
- 幼い頃に行った祖父母の家を思いだしたいひと
「サヨナラの伝え方」~心残りのないように~
「サヨナラの伝え方」
~心残りのないように~
こんにちは!
皆さんは、いままで大切な人とのお別れをちゃんと出来ましたか?
もしも、大切な人がちゃんとお別れ出来ずに、未練を残し猫の身体を借りて現世に残り自分の傍に居てくれたとしたら・・・
そんな不思議な体験をしたあるカップルの物語。
「サヨナラの伝え方」
それでは、書いていきます!
ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂くと幸せます。
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、主要な登場人物
4、あらすじ
5、名シーン
6、この映画のみどころ
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
1、「サヨナラの伝え方」
評価:★★★☆☆
ジャンル:ドラマ(ロマンス・ファンタジー)
2、概要
2016年製作の韓国映画。
公開日:2017年4月8日
監督・脚本:チョ・ソンギュ
撮影:イ・ヒソプ
音楽:イ・ヒョジョン
上映時間:101分
主要なキャスト:
ソ・ジュニョン(ナビ)
パク・ギュリ(イジョン)
イ・ヨンナン(ジャンスン)
キム・ガンヒョン(ピョンイル)
3、主要な登場人物
(ナビ)
日本料理店で、寿司職人を目指して働く青年。
猫の中に乗り移った人間の魂と対話出来る不思議な能力を持っている。
新しく引っ越してきたマンションで、隣に住むイジョンと出会う。
ナビは愛称であり、本名はナム・ダルン
(イジョン)
ナビの新しく越してきたマンションの隣の部屋に住む女性。
数年前に母親を亡くしており、今は愛猫の「ヤンマ」と暮らしている。
旅行雑誌の記者の仕事をしている。
(ジャンスン)
イジョンの母親で、すでに亡くなっている。
今はイジョンの愛猫ヤンマの中に入り込んで、現世に留まっている。
アンティーク好きで、生前はカフェ店を開いていた。
(ピョンイル)
ナビの先輩で、幼児向けの絵本を製作している。
「ジャンマン」という白い猫を飼っている。
4、あらすじ
日本料理店で寿司職人の見習いとして働く青年”ナビ”は、新しく引っ越したマンションの隣の部屋に住む旅行雑誌記者のイジョンと彼女の飼い猫のヤンマと出会う。
ナビは、猫の中に宿る人間の魂と対話が出来るという不思議な能力の持ち主で、ヤンマにもある特別な理由で宿っている中年女性がいる事を知る。
ヤンマを通じて互いに惹かれ合う二人だったが、イジョンがナビの不思議な能力に気づくことにより、ヤンマの秘密が明らかになっていく・・・
5、名シーン(※ここからネタバレを含みます)
今回の映画の名シーンは・・・
ヤンマに乗り移っているイジョンの母”ジャンスン”から、嫁入り道具にと準備していたアンティークの壺を娘に渡して欲しいと頼まれたナビ。
イジョンに壺を渡すと同時に、ヤンマが母”ジャンスン”であることを伝え
「心から願えば、君にも母の姿が見えるよ」
と言い。イジョンに目を閉じさせます。
そして、「君のお母さんは、どんな人だった?」と聞くのです。
イジョンは、生前の母を思い出し涙します。
そして、目を開けた時そこには・・・
ちゃんと「さよなら」を伝えられ事で、先へ進めるんだと感じられるシーンでした。
6、この映画のみどころ
この映画の見所を3つ
①「登場する猫が、可愛い」
今回の映画の猫「ヤンマ」が、とにかく可愛い。
何気ない仕草に、癒されること間違いなしです。
②「猫の中にいる人が見える特殊能力を持つナビ」
幼い頃に飼っていた脳性マヒを持った猫”ナビ”を亡くしてから、自分自身を「ナビと呼んで」と言い。
猫に乗り移っている人間を見れ話しも出来るという能力を身に着けたナビ。
普通の恋愛話の映画と思っていたので、冒頭のシーンでナビが普通に喋っているおばさんの動きが人間らしくないので戸惑うのですが・・・
あ~、そういう事かと妙に納得してしまいました。
ただの恋愛話かと思って観るとビックリすると思います。( ´艸`)
③「ちゃんとお別れを言うこと」
人間も動物も、いつか死んでこの世を去っていくものですが・・・
きっと後悔のない別れなどないと思います。
ちゃんとお別れが出来たら、どんなにいいものか。
この世を去った大切な人が、動物に乗り移ってまだ自分の近くに居てくれたとしたら、今度は悔いの残らぬようにちゃんと「サヨナラ」が言えると思えます。
後悔のないお別れを・・・
「サヨナラの伝え方」
ぜひ、皆さんも鑑賞してみてください。(^^)
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
- 猫好きなひと
- KARA出身のギョリの演技を観たいひと
- 大切な人にちゃんとお別れが言えなかったひと
「一度死んでみた」~人は何の為に、生きるのか~
「一度死んでみた」
~人は何の為に、生きるのか~
こんにちは!
世の中には、”臨死体験”をした人がいると聞きますが・・・きっとごくわずかな数の人しかいないと思います。
そんな滅多にない体験を意図的にすることが出来る薬があったら、皆さんは体験したいと思いますか?
自分のやりたい事もわからず、ただ親に反発する為にパンクバンドのボーカルをしている娘。
そんな娘に、自身の製薬会社を継がせたい父親。
普段は存在を否定している父親でも、死んでしまのは違う。
居なくなったからこそ存在の大切さに気づく。
そして、自分が何をする為に生きているのかも・・・
そんな死ぬことによって、生きている意味がわかるという難しいテーマを軽快なテンポで、進めていくコメディ映画
「一度死んでみた」
それでは書いていきます。
※ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂ければ幸せます。
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、主要な登場人物
4、あらすじ
5、名シーン
6、この映画のみどころ
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
1、「一度死んでみた」
評価:★★★☆☆
ジャンル:コメディ(ドラマ)
2、概要
2020年公開の日本映画
公開日:2020年3月20日(日本)
監督:浜崎慎治
脚本:澤本嘉光
撮影:近藤哲也
音楽:ヒャダイン
上映時間:93分
主要なキャスト:
広瀬 すず(野畑 七瀬)
堤真 一(野畑 計)
吉沢 亮(松岡 卓)
リリー・フランキー(火野)
小澤 征悦(渡部)
嶋田 久作(田辺)
木村 多江(野畑 百合子)
松田 翔太(藤井)
2、主要な登場人物
(野畑 七瀬)
売れないデスメタルバンド「魂ズ」のボーカルを務める女子大生。
自分勝手で、自分の製薬会社の跡を継がせる為に、化学を強要する父親を嫌っている。
母親が亡くなり、今は父親と二人暮らし。
(野畑 計)
七瀬の父親で、野畑製薬の社長。
会社乗っ取りを企てるライバル会社のスパイ社員を炙り出すために、二日間だけ仮死状態になる薬「ジュリエット」を飲んだものの・・・
ライバル企業の策略により、二日後に火葬される事態に」陥ってしまう。
若返りの薬「ロミオ」の開発者。
(松岡 卓)
計の秘書。
あまりの存在感のなさに「ゴースト」と呼ばれている。
その存在感を使って、七瀬の監視を計に頼まれる。
(火野)
計が「ジュリエット」を飲んだことがキッカケで仮死状態になった際に、現われた天国への案内人。
計に付きそう優しい人。
(渡部)
「経営再建のプロ」として野畑製薬に雇われた男。
スパイ社員の炙り出しの為、計に「ジュリエット」を飲むことを提案する。
計の告別式の妨害と火葬を急ごうとする。
(田辺)
野畑製薬のライバル会社である「ワトスン製薬」の社長。
若返りの薬「ロミオ」の研究データを手に入れる為、野畑製薬を買収しようと企てる。
計と百合子とは、大学の研究室で一緒だった。
(野畑 百合子)
計の妻および七瀬の母親。
五年前に、病気で他界している。
(藤井)
計が飲んだ「ジュリエット」を発明した研究員。
計には「じいさん」と呼ばれている。
4、あらすじ
野畑七瀬は、仕事ばかりで家族をかえりみない父親が大嫌いなデスメタルバンドのボーカルであり女子大生。
ある日七瀬の父親「計」は、自分の製薬会社を乗っ取ろうとするスパイ社員を炙り出す為、二日間仮死状態になる薬「ジュリエット」を飲んで仮死状態になったのだが・・・
ライバル会社の企てにより、目覚める前に”火葬”されるという危機に見舞われていた。
ライバル会社と繋がっているスパイ社員の思惑を知った七瀬と松岡は、「計」の火葬を阻止しようと奮闘するのだが・・・
5、名シーン(※ここからネタバレを含みます)
私が選ぶ、今回の映画の名シーンは
七瀬の奮闘?のおかげで、窮地を乗り切った計が
ライバル会社の二人に向かって言葉を発するシーンです。
計:
「死んでみたら、全てが分かったよ」
「目に見えるものは幻想で、目に見えないものが真実だった」
「大事なものは、目に見えないものばかりだ」
気持ちは、言葉にしないと伝わらない・・・
一度死んでみたら、相手に興味がわき相手のことを知りたいと思う。
そして、相手の大切さも。
6、この映画のみどころ
今回の映画の見所を3つ
①「豪華すぎる出演者」
なんで?と思えるくらいこれでもかと豪華の出演者が脇役で出演しています。
映画を観て「この人も出てんの!」と楽しめることでしょう(笑)
②「コメディ要素、強め」
生死をテーマに制作された映画なのに、全然暗い気分にならずチョコチョコ入るコメディ要素に、思わず「クスッ」と笑ってしまいます。
リリー・フランキーの役の名前が「火野」っていうのも、堤真一と共演する某CMから、とってるんでしょうね( ´艸`)
③「その人の存在がなくなってから、大切さがわかる」
仮死状態になった計は、幽体状態になって七瀬の行動を見守ります。
そして七瀬も計の今までの行動を辿ることで、今まで考えていた父親像と違う父親の思いを知ることになります。
そのなかで、お互いの大切さに気づけ七瀬は、自分にとっての”やりがい”や”生きがい”を見つけていきます。
存在が近すぎると「言わなくても、わかる」と思ったり、素直になれなかったりして自分の本当の気持ちを喋れなくなってしまうもの。
「気持ちは、言葉にしないと伝わらない」
大切な人には、近くに存在してくれてるときに、本当の気持ちを伝えよう。
皆さんも、ぜひ鑑賞してみてください。
もしかしたら・・・
鑑賞後に家族や恋人・友達に、いつもより優しくなれるかも(^^)
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
- 豪華なキャストが、観たいひと
- 広瀬すずファンのひと
- 「自分が、なぜ生きているのか?」と悩んでいるひと