「天気の子」~世界と君なら~
「天気の子」
~世界と君なら~
こんにちは!
皆さんは超常現象やオカルトの類いを信じますか?
天気を操れる不思議な力を手に入れた少女と少女を救う為には、どんな事が起こっても構わないという純粋な愛を持った少年の物語です。
それが例え”世界の形を変えてしまう結果”となったとしても・・・
今回の映画は、「君の名は」で、有名な新海誠監督の作品
「天気の子」
それでは書いていきます!
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、主要な登場人物
4、あらすじ
5、今回の映画の見所
6、感想
1、「天気の子」
評価:★★★★☆
ジャンル:アニメ(恋愛・SF)
2、概要
2019年公開の日本のアニメーション映画
公開日:2019年7月19日
原作・監督・脚本:新海誠
撮影:津田涼介
音楽:RADWIMPS
主題歌:RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」
上映時間:114分
主要なキャスト(声)
醍醐虎汰朗(森嶋帆高) 森七菜(天野陽菜) 吉柳咲良(天野凪)
小栗旬(須賀圭介) 本田翼(須賀夏美)
3、主要な登場人物
森嶋帆高:
神津島に住む高校一年生の少年
島での生活に息苦しさを感じ、家出しフェリーに乗って東京本土にやって来た。
ひょんなことでフェリーで知り合った須賀の事務所で、住み込みのバイトをして生活している。
空腹時に陽菜から助けられたことで、知り合いになり
陽菜の不思議な能力を知る事で、経済的に困っている陽菜の助けになればと「晴れ女」のサービスを提案し助力するようになる。
天野陽菜:
中学3年生
代々木の廃ビル屋上に鎮座する小さな鳥居をくぐった事で、局地的な範囲を祈りによって一時的に晴れにする不思議な能力を手に入れた。
一年前に母親を病気で亡くしており、弟の凪と二人で暮らしている。
二人で暮らしていく為に生活費が必要で、年齢を詐称してアルバイトをしていた。
アルバイト先のマクドナルドで、お腹を空かしていた帆高にビックマックを奢ったことが縁で知り合いになる。
天野凪:
小学5年生で、陽菜の弟
小学生なのに恋愛経験が豊富で、女子への態度を指南したことにより帆高からは「先輩」と呼ばれている。
須賀圭介:
「有限会社K&Gプランニング」という小さな会社を経営
「ムー」などのオカルト雑誌記事の寄稿を生業とする中年男性
フェリーで帆高を助けた事で、知り合い名刺を頼りに訪ねてきた帆高をアシスタントとして採用した。
10代の時に地方から家出する形で上京し、そこで知り合った間宮明日花と大恋愛の末に結婚した。
数年前に明日花を事故で亡くしており、義母の間宮夫人に愛娘の萌花を引き取られなかなか会わせて貰えない日々を送っている。
仕事ではオカルト記事を執筆しているが、現実主義者で迷信やオカルトなどの類いには否定的な一面を持つ。
須賀夏美:
圭介の姪で、就活中の大学生
圭介の事務所のバイト従業員。
4、あらすじ
2021年6月。
関東地方は、記録的な連日の大雨に見舞われていた。。。
離島の神津島に住む高校生「森嶋帆高」は、島の生活に”息苦しさ”を感じ家出する形で東京に上京してきた。
身分の証明出来ぬ高校生ということで、アルバイト先も見つからず生活はすぐに困窮・・・
知り合いもいない東京で、孤独な日々を過ごす中
空腹を紛らわす為に入ったマクドナルドで、ハンバーガーをバレないように奢ってくれた店員の少女(陽菜)と知り合う。
フェリーで知り合った中年男性の名刺を頼りに、やっと手に入れたバイトは、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事だった。
住み込みでバイトをする事で、帆高の東京での日々は慌ただしく過ぎていく。
ある日、風俗店の店員に連れられ歩くいつかのマクドナルド店員の少女を見かける。
少女が”嫌がっている”と判断した帆高は、我が身をかえりみず助けようとする。
こうして知り合った二人は、互いに名前を名乗り
陽菜は、帆高に自分が手に入れた不思議な能力についての”秘密”を語るのだが・・・
5、今回の映画の見所
今回の映画の見所を3つ。
①「美麗なグラフィック」
キャラクターデザインは、前作の「君の名は」に引き続き田中将賀がしており
多彩な表情を持つ愛嬌のあるキャラクターが、事細かに描かれた新海誠の美麗な世界の中で縦横無尽に動き回ります。
ストレス無くいつまでも観ていられて、グイッグイッ引き込まれる新海誠の独特な世界を堪能して下さい。
②「RADWIMPSの音楽」
前回の「君の名は」でも音楽を担当したRADWIMPSが今回の映画も、映画の全編の音楽に携わっています。
その場面場面に合った音楽を”ココだ!”という瞬間に「キャラクターが今こういう心情なんだ」という事が、理解出来るようなドンピシャな歌詞を乗せた音楽が流れてきます。
映画とシンクロしている音楽にも、注目して観てみてください。
③「純愛」
純愛とは、見返りを求めない相手の幸せが自分の幸せだと思えること。
今回の映画の主人公「帆高」も、そんな純愛を貫くような少年です。
大人になれば、色々なしがらみや守るべきものが増えていき色々なものを天秤にかけるようになります。
どうすれば自分にメリットがあるかとか、相手を信じられず疑ってしまったり、なぜ自分の気持ちをわかってくれないのだろうとか・・・
帆高には、そんな考えなど微塵も感じさせないような陽菜に対する愛情を感じます。
帆高にとっての世界は、”陽菜”であって”陽菜”のいない世界など世界ではないとまで、言い切るくらいの行動をとります。
そんな行動が観ていて、ただのワガママに見えたり、駄々をこねる子供のように見えたりもします。
逆にそれだけ純粋に人を愛せる事に、羨ましさを感じたりもします。
そんな純粋に人を愛せることが、人生において何度あるのだろうかと
思春期の淡い恋を思い出させてくれる純愛が、今回の映画の見所になっています。
6、感想
天上には神々が住む世界があり、その神々と地上の人々を繋げる役目を持っていた巫女がいて、特別な能力を使う為には代償が必要であったという古来からある話をモチーフに
あなたの愛する人が、もしもその巫女であって代償としてその身を捧げなければならないとしたら、アナタならどうしますか?
という”世界と愛する人”を天秤にかけるような問いかけをしてくるような映画でした。
「この少年の自分の全てを犠牲にしてでも、愛する人を救いたい」というテーマは新海誠の映画作品には必ず出てくるテーマで、傍から見たらその”純愛”さが気持ち悪く見えたりワガママに見えたりするかもしれません。
ただ帆高の目線に立って陽菜を自分の愛する人と重ねて鑑賞した時に、この映画のアンサーに辿りつけるんだろうなと思いました。
自分の”愛”は本物なのかどうか、まるでリトマス試験紙のような映画なんだなと・・・
あなたは、全てを犠牲にしてでも”愛する人”を救いたいと思いましたか?
賛否両論はあると思いますが、誰かをそれだけ想える帆高は素敵だと思いますし、色々なものを対比として出して監督自身が鑑賞者に問いかけを投げかけている映画だと私は思いました。
思春期で色々な経験をする前の少年少女に刺さる映画だと思うし
純愛を忘れた大人たちにも、ぜひぜひ鑑賞して欲しい映画です。