鑑賞日和

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「孤狼の血」~孤独な狼~

 

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孤狼の血

~孤独な狼~

 

こんにちは!

今回、ご紹介する映画ハードボイルドなお話「孤狼の血

 

あの役所広司の「警察やけぇ、何をしてもええんじゃ!」という理不尽なセリフで有名な刑事の映画です。

 

群れから離れ一匹で生きていくと決めた狼の事を「一匹オオカミ」といいますよね。

私、「俺は一匹オオカミだから群れないんだ・・・」とカッコいいセリフとしてのイメージしか持っていませんでした。

実際は狼はそんなに強くないので、一匹で狩りをするのには向かない動物らしいです。

安定した群れを離れ、孤独に生活している他の一匹狼の雌を探す途方もない旅

一匹では狩りに向かない動物のうえ、他の狼の集団の縄張りに入れば殺されてもおかしくない危険と隣り合わせの孤独な旅を続ける狼を「一匹オオカミ」と言うそうです。

 

今回の映画の役所広司演じる「大上章吾」は、警察にもヤクザにも傾かない「一匹狼」

そして、そんな孤狼の血を引き継ぐ松坂桃李演じる「日岡秀一」

そんな二人の刑事の物語

 

それでは書いていきます!

※ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂くと幸せます。

※グロイ場面も出てきますので、グロイ系が苦手な方にはオススメ出来ません(;´・ω・)

 

 

もくじ

1、タイトル 評価

2、概要

3、登場人物

4、あらすじ

5、名シーン

6、感想

7、この映画・・・こんな人にオススメ!

 

 

1、「孤狼の血

評価:★★★★★

ジャンル:ハードボイルド(クライム アクション ドラマ)

 

 

2、概要

柚月裕子原作の同名小説の映画化作品

 

公開日:2018年5月12日

原作:柚月裕子孤狼の血

監督:白石和彌

脚本:池上純哉

撮影:灰原隆裕

音楽:安川午朗

上映時間:125分

 

キャスト:

 

松坂桃李日岡秀一)

役所広司(大上省吾)

真木よう子(高木里佳子)

伊吹吾郎(尾谷憲次)

江口洋介(一之瀬守孝)

中村倫也(永川恭二)

田中偉登(柳田タカシ)

石橋蓮司(五十子正平)

黒石貴大(金村安則)

ピエール瀧(瀧井銀次)

嶋田久作(加古村猛)

竹野内豊(野崎康介)

勝矢(苗代広行)

音尾琢真(吉田滋)

岩永ジョーイ(善田大輝)

駿河太郎(上早稲二郎)

滝藤賢一(嵯峨大輔)

安部純子(岡田桃子)

中村獅童(高坂隆文)

矢島健一(友竹啓二)

田口トモロヲ(土井秀雄)

さいねい龍二(菊池)

 

3、登場人物

 

日岡秀一)

呉原署に配属になった新人刑事(刑事二課・暴力班捜査係 巡査 大上班のメンバー)

ベテラン刑事「大上省吾」とコンビを組む事になる。

実は、嵯峨監察官に大上の事を調べるようにと指示されて呉原署に配属されている。

広島大学出身のエリート

 

(大上省吾)

刑事二課・暴力班捜査係主任(巡査部長)

捜査の為なら、恐喝、放火、窃盗、暴力なんでもありの刑事

尾谷組とも、癒着している。

 

(高木里佳子)

大上が贔屓にしている尾谷組シマ内の「クラブ梨子」のママ

尾谷組組員の柳田タカシと付き合っており、元旦那も尾谷組の元幹部で14年前の抗争で死亡している。

前の旦那との間に、息子が一人いる。

 

(尾谷憲次) 尾谷組組長で、今は鳥取の刑務所に服役中

 

(一之瀬守孝) 尾谷組若頭 組長不在の組を一任されている

 

(永川恭二) 尾谷組構成員

 

(柳田タカシ) 尾谷組構成員 「クラブ梨子」のママと現在交際中

 

(五十子正平)広島仁正会系、五十子会会長

 

(金村安則) 五十子会元幹部 14年前の抗争で死亡

 

(瀧井銀次) 

広島仁正会系の右翼団体 全日本祖国救済同盟の代表

大上とも繋がりがある。

 

(加古村猛)

五十子会系下部組織、加古村組組長

呉原の街で、少しづつ勢力を伸ばしている。

 

(野崎康介) 加古村組若頭

 

(苗代広行) 加古村組構成員 元関取

 

(吉田滋) 加古村組構成員

 

(善田大輝) 加古村組と繋がりのある養豚業者の息子

 

(上早稲二郎)

加古村組の経理を担当しており、呉原金融という高額の金貸しをしている。

現在、消息が不明で妹の潤子(MEGUMI)が、呉原署に捜索願いを出している。

 

(嵯峨大輔)

広島署の監察官(警視正

日岡に、大上の密偵捜査を指示する。

 

(岡田桃子) 薬局の店員

 

(高坂隆文) 安芸新聞社の記者

 

(友竹啓二) 刑事二課・暴力班捜査係係長(警部補)

 

(土井秀雄) 刑事二課・暴力班捜査係主任(巡査部長)

 

(菊池) 刑事二課・暴力班捜査係(巡査)

 

4、あらすじ

 

昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島、呉原市(架空都市)の呉原署に配属された新人刑事の日岡秀一は、暴力団との癒着をウワサされる刑事・大上省吾と共に、五十子会系列の金融会社社員の失踪事件の捜査を担当することになる。

常軌を逸した大上の捜査に戸惑う日岡

 

尾谷組の組長が居ないこの時期に、一気にケリを付けたい五十子会と勢力を伸ばそうとしている五十子会に対抗しようとしている一之瀬若頭率いる尾谷組との抗争が激化し始めていた。

 

どうにか抗争を止めようと奔走する大上だが・・・

 

 

5、名シーン(※ここからネタバレを一部含みます)

 

今回の名シーンは、対立する暴力団同士の抗争を止めようと単身・五十子会会長の所へと向かおうとする大上を日岡が止めようとするシーンです。

 

「こんな綱渡りみたいな事は、もうやめてください!」

「このままじゃ、大上さん自体が潰されてしまいますよ!」

と必死で止めようとする日岡

 

そんな日岡に大上は、こう言います。

「極道と関わるいう事は、曲芸師になったようなもんじゃ」

「綱の上に乗ったが最後、極道の側に傾き過ぎても、警察の側に傾き過ぎても、落っこちてしまうけぇのぉ」

「落ちんようにするには、歩きつづけるしかなぁ・・・」

「ワシは、もう綱の上に乗ってしもうとるんじゃ」

「ほんなら、落ちんように、落ちて死なんように、前に進むしかないじゃないの・・・」

 

心を許した日岡だから、話した大上の本心だと思います。

 

これが周りを敵に囲まれても、自分の信念の為

危険と隣合わせの旅を続ける、「一匹狼」大上の行き様・・・

というシーンです。

 

6、感想

 

市民の平和を守る為、自分の信念のもと警察にも極道にも心を許さず

綱渡りのような人生を送る大上

どんな汚れ役でも買って出て、懐の深い一匹狼・・・

そんな一匹狼の血を引き継ぎ、成長を遂げる日岡

 

大上のジッポを手にタバコに火を点けようとする日岡が、なんともハードボイルドに感じる映画でした。

仁義なき戦い」を彷彿とさせるヤクザの怖さが出ている映画でした。

 

グロイシーンが、結構出るので苦手な人には難しいですが

役所広司松坂桃李の名演をぜひ鑑賞して欲しい映画です。(^^)

無言で人を殴る松坂桃李の演技、役者としてまた一皮剥けたな~と感じさせます!

 

 

7、この映画・・・こんな人にオススメ!

 

  • 昔懐かしい東映のヤクザ映画が好きなひと
  • ハードボイルド映画好きなひと
  • かっこいい漢を観たいひと
  • 松坂桃李の一皮剥けた演技が観たいひと

 

 

孤狼の血

孤狼の血

  • 発売日: 2018/11/02
  • メディア: Prime Video