「日々是好日」~毎日が良き日~
「日々是好日」
~毎日が良き日~
こんにちは!
今回、ご紹介する映画は今は亡き樹木希林さんが、茶道の先生役として出演している映画「日々是好日」です。
何も成しえなかった日も、落ち込んだ日も、運悪く感じた日も・・・
主人公は、茶道の教室に足げに通います。
いつもと同じと感じる日だって、今をしっかり感じることが出来れば「小さな違いがある事」に気づけます。
自分の考え方や感じ方次第で、日々を良きものへと変える事が出来ることを
淡々とただ淡々と教えてくれる映画でした。
それでは、書いていきます!
※ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂ければ幸せます。
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、登場人物
4、あらすじ
5、名シーン
6、感想
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
1、「日々是好日」
評価:★★★☆☆
ジャンル:ヒューマンドラマ
2、概要
エッセイスト・森下典子による自伝エッセイ『日々是好日ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせー』を原作とした。
2018年公開の日本映画作品
公開日:2018年10月13日
原作:森下典子『日々是好日ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせー』
監督:大森立嗣
脚本:大森立嗣
撮影:槇憲治
音楽:世武裕子
上映時間:100分
キャスト:
黒木華(典子)
樹木希林(武田先生)
多部未華子(美智子)
山下美月(ひとみ)
郡山冬果(典子の母親)
岡本智礼(典子の弟)
鶴見辰吾(典子の父)
鶴田真由(雪野)
3、登場人物
(典子)
大学時代に母に勧められ従妹の(美智子)と一緒に茶道を習い出す主人公
大学にいる間に「一生を懸けられる何かを手に入れたい!」と思っていたが、焦るばかりで自分が本当にしたい事が何かわからないでいた。
「真面目で理屈っぽい努力家でおっちょこちょい」と周りから言われる。
典子本人も、不器用で機転が利かないと思っている。
(武田先生)
周囲の人から「ただものではない」と陰で噂される典子と美智子が通い始める茶道教室の先生。
(美智子)
「竹を割ったような性格」と周りから言われる典子の従妹
田舎から出てきて、東京で一人暮らしをしている。
典子と一緒に、茶道教室に通い始める。
(ひとみ)
典子達の通っている茶道教室に、後から入門してきた高校生
茶道の素質があり物覚えがよく、茶道の技術もみるみる上達していく。
(雪野)
武田先生の親戚で、茶道をしている。
典子の憧れ的存在。
4、あらすじ
「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送っていた20歳の典子は、タダモノではないと噂の「武田のおばさん」が茶道教室の先生である事を聞かされる。
母からお茶を習う事を勧められた典子は気のない返事をしていたが、お茶を習う事に乗る気になった従妹の美智子に誘われるがまま流される様に、茶道教室に通い始める。
見た事も聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に触れた典子は、それから20数年に渡り武田先生のもとに通うこととなり、就職・失恋・大切なひとの死を経験していく・・・
お茶を通して、人生における大事なことは何か少しづつ気づき成長していく典子の姿を描いた物語
5、名シーン(※ここからネタバレを一部含みます)
今回の名シーンは、映画のラストシーンに当たる茶道教室で毎年行われる行事「初釜」の席でのシーンです。
茶道を初めて24年経過した典子・・・
そんな席での武田先生のあいさつ
(武田先生)
「今年も初釜がやって来て、まぁ毎年毎年同じことの繰り返しなんですけれども・・・
でも、私最近思うんですよ。」
「こうして、同じことが出来るって事が幸せなんだなぁって・・・」
その年の干支の描かれた茶器を使う「初釜」
茶器を見ながら「次、このお茶碗を使う時は12年後ね」と談笑する一同
そして、典子のナレーションが流れる
「世の中には、すぐわかるものとすぐわからないものの二種類がある。」
「すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。」
「けれど、すぐにわからないものは、長い時間をかけて少しづつわかってくる。」
「子供の頃は、わからなかったフェリーニの『道』に今の私がとめどなく涙を流すことの様に・・・」
(武田先生)
「雪野さん、典子さん、あなたたちも教えてごらんなさい。教えることで、教わることがいっぱいあります。」
(典子ナレーション)
「ここからが、始まりなのかも・・・」
6、感想
茶道は、季節ごとに行う決まり事や所作が違う。
最初のうちは、覚えることに必死だった典子も徐々に身体に沁み込ます様に覚えていき自然に出来るようになっていきます。
自然に当たり前のように出来るようになった頃
「文字を頭で読まないで、絵の様に眺めればいいこと」に気づいたり「お湯と水の音に違いがあること」を感じたりするようになった。
毎日は同じことの繰り返し、漫然と日々を生きていれば何も感じず生きることだろう。
でも、私たちの生きてる世界は季節があり、流れている。。。
例え同じ行事で、同じ人達と過ごしていたとしても「一生に一度きり」と思い生活する。
なんだか、当たり前のことなのに忘れていたことを思いださせてくれた映画でした。
春には、春にしか咲かない桜と暖かい陽射しを
夏には、夏にしか感じないまとわりつくような暑さと蝉の声を
秋には、秋にしかない金木犀の香りともの悲しさを
冬には、冬にしか感じない身を切るような寒さと雪の白さを
日々の生活の中で、「生きている事」を感じられれ「毎日は、すべて好き日」となるでしょう。
ぜひ、皆さんも鑑賞してみてください(^^)
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
- 日本の四季を感じたいひと
- 自分には、何も得意なものがないと感じているひと
- 不器用で、上手に生きることが出来ないと感じているひと
- 人生に迷いのあるひと