「修羅の華」~女性主人公による、ノワールアクション~
「修羅の華」
~女性主人公による、ノワールアクション~
こんにちは!
今回、ご紹介するのは映画ではあまりない女性主人公によるノワールアクション!
「修羅の華」です。
「ノワール」よく聞く言葉なのに調べたことが有りませんでした・・・不覚!
調べた所、虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画を指した総称だそうです。
フランス語で「noir」=黒・暗黒
要するに闇組織や裏社会などの犯罪が関係する映画だそうです(;´・ω・)
私、またひとつ賢くなりました('◇')ゞ
犯罪組織に女性が身を置くこと自体珍しいことですものねー。
そりゃ、珍しいハズだわ・・・とひとり納得してしまいました。
それでは、書いていきます!
※ネタバレを一部含みますので、ネタバレがイヤな方は一度視聴してから読んで頂けると幸せます。
もくじ
1、タイトル 評価
2、概要
3、登場人物
4、あらすじ
5、名シーン
6、感想
7、この映画・・・こんな人にオススメ!
1、「修羅の華」
評価:★★☆☆☆
ジャンル:アクション(クライム)
2、概要
2017年公開のイ・アンギュ監督映画作品
公開日:2018年6月2日(日本)
監督:イ・アンギュ
脚本:イ・アンギュ
音楽:モグ
上映時間:91分
キャスト:
キム・ヘス(ナ・ヒョンジョン) イ・ソンギュン(イム・サンフン)
チェ・ムソン(キム・ジェチョル) イ・ヒジュン(チェ検事)
キム・ミンソク(ジュファン) クォン・ユル(ゴンミョン)
オ・ハニ(ウェイ)
3,登場人物
ナ・ヒョンジョン:
キム会長の秘書。組織のNO、2。
20年前に、仁川(仁川組)と永登浦(キム・ジェチョルの組)との間で紛争があり、その時の仁川組の組長を殺害し組長の息子(ゴンミョン)の片目をえぐり紛争を一人で解決した。その罪を被り服役した経験がある。
イム・サンフン:
キム・ジェチョルの片腕で、裏の仕事を一手に引き受ける室長。
ヒョンジョンのことを一途に愛している。
親から捨てられ養護施設で、キム会長と出会う。
親から捨てられた経験からか、捨て犬を拾ってきては飼っている。
紛争の解決時、服役中だった。
いつも頭痛薬を常備しており、ラムネのようにボリボリと食べている。
腹に縫い合わせた傷があり、「美玉(ミオク)」と入れ墨を彫っている。
キム・ジェチル:
グループのNO,1で会長。
ジュファンの父親。
過去の仁川との紛争で、妻と息子を敵対していた仁川組に殺された過去がある。
グループでの「武器とヤク」をご法度としている。
チェ検事:
ジェチョルグループのことを調べている検事。
検事長の娘と結婚しているが、偶然出会ったウェイと不倫関係でもある。
ジュファン:
キム・ジェチョルの息子で、グループの後継者。
シンガポールの学校に通っていたが、暴力事件を起こし韓国に帰ってきた。
ゴンミョン:
ジェチョルグループ内、仁川組現組長。
仁川以外でヤクの売買をしようとしているが、キム会長に止められている。
20年前の紛争で、右目と親でもある前組長の命をヒョンジョンに奪われている。
ウェイ:
中絶し自殺しようとしていた頃に、ヒョンジョンに拾われる。
イム室長に恋している。
4、あらすじ
金銭を貸し、故意に不渡りにした上に、更に有償増資で利益を得て事業の拡大をおこなってきたキム・ジェチル率いる「ジェチョルグループ 」
グループのトップであるジェチョルの秘書「ナ・ヒョンジュン」は、グループの事実上のNO,2だ。
そのグループの不正を嗅ぎまわるチェ検事・・・
チェ検事の行動に釘を刺すため、ヒョンジュンのとった行動は不倫の性行為を録画している動画を使っての脅迫だった。
この行為に逆上したチェ検事は、イム室長にキム会長とヒョンジュンの秘密を話し協力を求める。
いままで、キム会長に従順に従ってきたのは、そこにヒョンジュンがいたから、ヒョンジュンが喜ぶと思い行動をしてきた。
それなのに、部外者のチェ検事が知っていて自分は知らないキム会長とヒョンジュンの秘密を知った時、イム室長の心の中で何かが音を立てて壊れていった・・・
5、名シーン(※ここからネタバレを一部含みます)
今回の名シーンは、キム会長の息子「ジュファン」とどう関係を築けばいいのか苦心しているヒョンジョンに、テーブルの盆栽を見て側近が話かけるシーンです。
側近:
「むずかしいですね・・・草花を育てるのは」
ヒョンジュン:
「私が育てると死ぬ」
側近:
「愛を注げば、そうはなりません。」
「水を与えて、気遣うのです。」
ヒョンジョンは、盆栽をじっと見つめるのです・・・
悪の道に落ちた女の「人並みの普通の人生」を望む、哀愁のあるシーンです。
6、感想
この映画、残念なのが時間が短い事( ;∀;)
内容自体は悪くなかったのですが、時間が短い為早足で物語が進んでいきます。
そして、イム室長が、私…「我が家の坪倉」に見えて仕方がありませんでした(笑)
あと、ヒョンジョンの髪型独特です( ^ω^)・・・
皆が裏社会に染まってしまっているからこそ、この映画は哀愁が漂うのでしょう。
人生の境遇がよければ…、出会い方さえ間違わなければ…
皆がごく「平凡の幸せ」を求め、手に入れられないからこそもがき苦しんでいます。
何かを手に入れたら、何かを失う・・・
哀しき人間のサガを見るような映画でした。
修羅道とは「争いの世界」、そんな世界で華(草花)を育てるのがどんなに難しいことか・・・
7、この映画・・・こんな人にオススメ!